Club House クラブハウス
「環境と自然の共生」
贅沢を超えた、
深く限りない感動のゲストスペース
小倉駅から15分、都市に隣接しながら豊かな自然に包まれた理想的な環境。
「都市生活との共生」「自然との共生」をコンセプトに設計された特別な空間です。
コース側に配されたミラーガラスのカーテンウォールが周囲の自然環境とゴルフコースを映し出し、建物を景観に溶け込ませます。
内部空間では大きなガラス面を通して外部の景観を十分に取り込み、外部と内部が連続する一体感のあるゆったりとした空間を実現。
エントランスホールからコースの絶景を一望でき、四季の移ろいを感じながら、日常を離れた深い感動をお楽しみいただけます。
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エントランス正面
クラブハウスのコース側ファサードには、周囲の自然やコースの風景を映し出すミラーガラスのカーテンウォールを採用した。
建築を環境に溶け込ませ、自然との共生を図る意図によるものである。
設計段階では、反射光による障害を避けるため多角的なシミュレーションを実施し、ガラス面を8度前傾させることで、十分な映り込みを確保しつつ、四季を通じて太陽光の反射がプレーの妨げにならないよう配慮した。
(参考文献:『建築の詩』(新建築68)) -
エントランスホール
内部は、周囲の自然とゴルフコースの景観を室内に取り込み、外部との連続性に配慮したインテリアとした。
エントランスホールに入るとコースの眺望が一望でき、館内各施設の表情も異なる角度から見渡せる。
さらにコース側に大きなガラス面を設け、外部の風景が室内へ穏やかに流れ込む構成とすることで、外部が内部の延長に感じられる、一体感とゆとりのある空間を実現した。
(参考文献:『建築の詩』(新建築68))
DESIGNER 設計者の思い
私たちを取り巻く、生活環境や価値観も、個性や多様性を尊重する時代への移行に伴って、大きな変化を遂げつつあります。
真のゆたかさを求められる今日、私は生活と余暇の共生こそが、基本のテーマになると思っています。
生活と余暇が個別に対立するのでなく、生活の中に余暇の要素が溶解し、余暇の中に日常の生活が融合する、そのような共生の概念を大切にすることによって、ライフスタイルの新時代が確立できるのではないでしょうか。
九州ゴルフ倶楽部八幡コースのクラブハウス設計では、そうした新しいライフスタイルの実現に向けて取り組ませていただきました。
クラブハウス設計者
黒川 紀章
略歴
- 昭和32年
- 京都大学建築学科卒
- 昭和34年
- 東京大学建築学科修士課程卒
- 昭和39年
- 東京大学建築学科博士課程修了
- 昭和60年
- アルゼンチン ブエノスアイレス大学名誉教授
- 昭和61年
- 中国北京 精華大学客員教授
役職
- (株)黒川紀章建築都市設計事務所 代表取締役社長
- (株)アーバンデザインコンサルタント 代表取締役会長
- (株)社会工学研究所 代表取締役所長
- NHK解説委員
- アスペン国際デザイン会議顧問(昭和55年〜)
- アメリカ建築家協会名誉会員
- 英国王立建築家協会名誉会員
- ブルガリア建築家協会名誉会員
- フランス建築家協会正会員
受賞歴
- 国内・高村光太郎賞(1965)
- 毎日芸術賞(1978)
- 日本建築学会賞(1990)
- 公共建築優秀賞(1988 以後2回)
- 日本芸術院賞(1992)
- 海外・フランス建築アカデミー・ゴールドメダル(1986)
- 米国リチャード・ノイトラ賞(1988)
- 第5回世界建築ビエンナーレグランプリ・ゴールドメダル(1989)
- 王立オーストラリア建築家協会賞(1989)